オルタナプレイスにはたくさんのボードゲームがあります。
最近、コミュニケーション能力や論理的思考力を伸ばす方法として「アナログゲーム療育」が注目されており、オルタナプレイスでも取り入れています。
クラブ活動はもちろん、自由時間に利用者同士やスタッフも一緒に遊んでいます。
その中で最近仲間入りしたのが「ヒューゴ -オバケと鬼ごっこ-」です。
題名の通り、オバケのヒューゴに追いつかれないように、ひたすら逃げます。
捕まったらヒューゴがいた地下牢へと続く階段に送られてしまい、恐怖ポイントが分配されます。
その恐怖ポイントが少ない人が勝ちというルールです。
単純なようで、最初の配置やどのコマをいつ動かすかなど、戦略が大事なゲームです。
2人~8人で遊ぶことが出来ます。他のボードゲームだと「4人まで」というものが多い中、大人数で出来るのは魅力です。
みんなでルールを確認。
ヒューゴが階段を登って、同じフロアに出てきたら、周りの部屋に逃げることが出来るので、配置は大体部屋の近くに集中します。
部屋には「+3」と書かれたものが2つあり、その部屋に入ると恐怖ポイントを減らすことが出来ます。
一気に1位になれる可能性は高くなりますが、サイコロの目がぴったりでないと入れず、さらにヒューゴが出てくる地下牢の入り口に近いため、ヒューゴにすぐに追いつかれてしまうというデメリットがあります。
そこは戦略次第。
点数を取りに行きたい人はその周辺にコマを配置していました。
いよいよ開始。
順番にサイコロを振り、出た目の分、自分のコマを動かします。
サイコロには「ヒューゴ」の目が2つあり、ヒューゴが出ると、ヒューゴが3マス(プレイヤーが4人の場合)進んでしまいます。
このヒューゴの目が出た時のみんなのリアクションが様々で、「キャー!」と絶叫する人や「どうしよう…」と不安そうにする人、「早く出てこいやー!」とワクワクする人もいました。
ヒューゴに追いつかれるか、部屋に逃げこんで、通路に人がいなくなったらゲームは終了。
みんなそれぞれ点数を計算します。この点数計算も、マイナスの計算なので小学校低学年の利用者さんには難しいかなと思っていましたが、ほとんどの人が出来ていました。
現在、ヒューゴブームが到来中。勝利へのこだわりが強い利用者さんでも、負けて悔しがってやらないということも少なく、「もう一回やってみる!」とかなり前向きです。
このブーム中に、「順番を待つ」「計算をする」などの技術が、自然に身についてくれればいいなと思っています。
2020年05月25日 10:20